写真は、データでもお渡ししています。
スマートフォンで見たり、家族や友人と共有したり。それも、写真の楽しみ方です。
では、なぜアルバムなのか。
私が思うのは、記念写真というのは「いい写真を何枚か選んで終わり」ではない、ということです。
お支度をして、撮影をして、手をつないで歩いて、神社でお参りして、おじいちゃんが笑っていて、途中で疲れて抱っこされて。
七五三の一日は、そういう時間の積み重なりです。
写真と写真をつなぐことで、その日の時間そのものが残っていきます。
アルバムにするのは、「いい写真を何枚か選んで本にするため」だけではありません。
先日、うれしい出来事がありました。
マタニティフォトから、ニューボーン、ハーフバースデー、1歳のお誕生日と、節目ごとに撮影を頼んでくださっているご家族がいます(今、ニューボーンのページでご紹介しているご家族です)。

このまま、ずっと続いたらいいな。
節目ごとに増えていく写真を見ていて、思いました。
これ、一冊のアルバムになったら素敵だろうな、って。
ご家族にお願いして、スタジオのお見本としてアルバムを作らせてもらいました。
そして先日、その子の2歳のお誕生日の撮影の日。
出来上がったアルバムを、ご家族に見ていただきました。

すると、その子が写真の中の自分を指さして、大喜びしてくれたんです。
ページをめくるたびに、にこにこして。
そして、ふいにママのところへ行って、ちゅ〜っとしに行ったんです。

まるで「愛されてる」って、体で感じたみたいに。
ママは「泣ける〜」と言って、本当に涙を拭っていました。
私は前から、写真は「どんなふうに愛されていたのか」まで残したいと思ってきました。
でも、あの日はっきり分かりました。
アルバムは、大人が思い出に浸るためのものだけじゃなかった。
こども本人が、自分の写真を見て、自分がどれだけ大切にされてきたかを感じるためのものでもあったんです。
2歳の子が、言葉になる前に感じてしまうもの。
それを、目の前で見せてもらいました。
だから私は、これからもアルバムをおすすめしていきたいと思っています。
もちろん、購入をお願いすることはありません。実際に写真をご覧になってから、残したいと思われた方だけ、お選びください。
お見本のアルバムはスタジオに置いてあります。ご来店のときに、よかったら手に取ってみてください。

アルバムを見て、ママにちゅ〜っとしに行ったこの子。
これから大きくなるにつれて、写真の見方も変わっていくのかもしれません。いつかまたこのアルバムを開いて、今度はどんなことを感じるんだろう。
こんなふうに愛されているこの子が、これからどんな少年に育っていくのか。
その姿を、節目ごとにまた撮らせてもらえたらうれしいです。

